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DMM.comを退職しました

こんばんは、kuwana-kbです。

突然ですが、2019年8月9日に 合同会社DMM.comを退職しました。 DMMでは2015年に新卒で入ってから約4年間働いていました。 せっかくなので退職エントリーとしてまとめたいと思います。

1. 簡単な経歴

  • 2015年にDMMに新卒入社
  • 2015 ~ 2018 Webディレクター
  • 2017 ~ 2018 スクラムマスター
  • 2018 ~ 2019 バックエンドエンジニア
  • 2019年8月9日にDMMを退職

2. 過去にやってきたことを振り返る

1,2年目 新卒Webディレクター

DMM.com Laboに新卒として入社しました。当時は営業と開発で会社が異なっており、開発系の職種はLabo所属でした。*1 私はDMMの各サービスが利用する共通機能(ex.会員、決済機能)を扱うプラットフォーム部に配属されました。 職種はWebディレクターでした。

案件としては、デザイン改修案件やネットワーク基盤のリプレイス案件など、いろんな種類の案件のディレクションをやらせてもらいました。 具体的なタスクとしては、要求のヒアリング、案件進行に必要な資料の作成(要件定義・WBS等)、会議のファシリテーション、関連部署との調整、検証などです。 Web系の仕事をしていたわけでもなく、プロジェクトマネジメントの知識もなかったのですが、周りの先輩に支えられながら少しずつできることを増やしていきました。

面白かったのは、先輩ディレクターのバックグラウンドによって得意分野が違ったことです。 デザイナーあがりの方はデザインの造詣が深くて資料がめちゃくちゃキレイだったり、システム上がりの方は要件定義書が細かいところまで言及されていて厳密だったり。 そんな個性的な人たちに囲まれた環境でした。

3年目 会員システムチームのスクラムマスター

3年目からは、会員機能を扱うプロダクトチームのスクラムマスターをやっていました。 当時、スクラム開発が社内で普及し始めたタイミングです。

私はスクラムマスターという新しい役割を与えられ、期待半分・不安半分な心持ちでした。 不安な気持ちを払拭するために認定スクラムマスター(CSM)の研修に応募したり、IPAのPMの試験を受けたりしてました。 危機意識が人を強くしますね。

私にとってこのチームが初めてのスクラム開発体制でした。 それまでと大きく異なっていたのは、チームメンバーにエンジニアやデザイナーがいた点です。 ウォーターフォール開発の時は、職能ごとに組織が別れていて同じチームとして開発することはあまりありませんでした。 考え方やバックグラウンドの違いから多少意見が割れることもありましたが、話し合いを重ねる中でお互いを理解しあえました。 1年間ほどこのチームで仕事をしましたが、最終的にはとてもいいチームになったと思います。 チームが解散した後もTwitter等で繋がりを持っていて、彼らは今でも私にとってエンジニアリングの師匠です。今後ともよろしくおねがいします。

また、技術者と同じチームになったことで変化がありました。ディレクター時代と比べて技術の話を頻繁に耳にするようになったのです。 技術がわからず会議の話題に入れないことがでてきて、自分の中で少しずつ不安の芽が広がっていきました。 もちろん、チームメンバーのみんなは私のためにわかりやすい言葉で話すよう心がけてくれていましたし、 「技術以外で貢献してるんだから気にしないで!」と温かい言葉をかけてくれました。

とはいえ、そうした手間を生じさせている自分、ボトルネックになっているであろう自分のダサさにひっかかりを感じていました。

4年目 ユーザーレビュー基盤のエンジニア

ちょうど一年前の話です。全社的な体制変更の流れがありまして、当時のPOから「エンジニアになってみないか?」と提案を頂きました。 今までずっと引っかかっていた技術に対する苦手意識を払拭するチャンスがきたと思いました。 私は頂いた提案を快諾し、エンジニアになりました。

体制変更を受けて私の所属するチームも変わり、ユーザーレビューのシステムをプロダクトとして扱うチームに異動しました。 このチームでバックエンドのAPI開発、クラウド基盤構築などいろんな経験をさせてもらいました。 チームのエンジニアのみんなは設計が強い人、コーディングが強い、クラウドが強い人とそれぞれ強みを持った人たちでした。 直近では自分よりも若い子達が入ってきて、その成長力と技術力に驚かされていました。 刺激的な環境で業務ができて、恵まれていたなと感じています。

また、そういった人たちに早く追いつきたいという一心で、この1年は技術と向き合った一年でした。 技術系の資格をとったり、定期的に技術書の書評を書いたりしていました。 ちょうど社内LTでこのことについて話したので、興味のある方は是非スライドをご覧ください。

3. なぜDMMをやめたか

理由は2つあります。

  • 尊敬していた人が去ってしまった
  • 新しい環境を体験してみたかった

尊敬していた人が去ってしまった

私のチームには設計が強い方とコーディングが強い方がいたのですが、そのお二人が立て続けに退職してしまいました。 PRのレビューやモブプロなど、お二人と過ごす業務時間は刺激的だったので、これは私にとってかなりショックな出来事でした。 チームそのものは心理的安全性も高く働きやすい環境だったのですが、このことがきっかけで転職活動を始めることにしました。

新しい環境で自分の力を試してみたかった

DMMは異動がとてもしやすい会社です。社内公募は定期的にされますし、実際に公募を通じて異動される方は結構多いです。 なので異動という選択肢もあったのですが、年齢や今後の人生経験のことを考えて、新しい環境に身をおいてみたいと考えました。 特に今まで大企業で働いてたので、スタートアップのような小さな組織に身をおきたいという思いが強くありました。

まあ今考えると、1つめの理由はきっかけに過ぎなかったと思います。 その後、優秀な人たちが入ってきたので技術的なモチベーションは結構戻ってました。 それでも転職に踏み切ったのは、異なる環境で自分の力を試してみたかったことが大きいと感じます。

4. 今後について

今後についてですが、次は板金加工のWebサービスをやってる会社でエンジニアとして働きます。 会社の規模は50人と今と比べるとかなり小さく、わくわくどきどきです。(バックエンドのエンジニアは私含めて3人…!) 今の自分の力がどこまで通用するかわかりませんが、気合で乗り切ります(自己暗示)

そんな感じで、直近2年くらいはがっつりエンジニアとして働こうと思ってます。エンジニアのスキルで飯を食っていけるようになりたいな〜って。 3年後以降はあまり考えてません。エンジニアを続けてるかも知れないし、もしかしたらマネジメントや事業サイドに興味が湧いているかもしれません。 キャリアの道筋はまだ曖昧ですが、とにかく「kuwana-kbと一緒に仕事してーな!」って思われるようにがんばります!

5. 私と同じように異なる職種からエンジニアリングに挑戦している方へ

私のようなエンジニアリング未経験な人間が、経験を積んだプロのエンジニアたちと仕事ができたのはとても恵まれていたと思います。 特に最近は自由な働き方や将来性等の理由で、未経験からWeb系への転職が多くなっている(少なくとも私の観測範囲では)気がしますが、 独学で学習するのと業務でスキルを身に着けていくのとでは難易度や効率が段違いだと思います。 もし、同じようなチャンスのある方は、貴重な機会なので是非挑戦してみてください。 また、独学でチャレンジされている方は、大変かとは思いますが是非Web系企業に転職してみてください。チーム開発は楽しいですし、刺激的ですよ。

もちろん、突然異なる知識領域の仕事をこなすのはきついです。 今までのスキルが活かしづらかったり、わからないことだらけだったりでマイナスな感情にもなるでしょう。 でも、そのピンチはチャンスだと思います。 今まで得たスキルとこれから得る技術のスキルをかけ合わせることができたら、きっと特別な人材になってるんじゃないでしょうか。 少なくとも僕はそうであると信じることでがんばれています。 同じ初心者同士、一緒にがんばりましょう! (私はTwitterで定期的に学習ツイートをしてるのですが、お互いに切磋琢磨できる仲間が増えると嬉しいです)

6. 最後に

ここまで読んでくださってありがとうございます。

新卒でDMM.comに入ることができて本当に良かったと思っています。 私に関わってくださったみなさま、本当にありがとうございました。 今後ともよろしくおねがいします。 そして、いつかまた一緒に仕事ができる日を楽しみにしています!

お礼

転職に際して、Amazonのギフトを頂きました。

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この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。

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*1:2018年に合同会社DMM.comになりました